第21章 限界
貴方side
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足が限界まで痛くたってられなかった、私はその場に倒れこむ
バタッ!!
太鳳「!」
弥生「怜花!?」
貴「……っ、つ」
アニータ「師匠!」
大吾「!」
辻堂「何だ?」
塁侍「足痛めてたのに、ずっと投げてたから限界きたみたいだね」
光「!」
ダッ!!
コーチ「坂口!?」
睦子「大丈夫!?」
貴「はは、ごめん…最後まで、投げたかったんだけどさ」
太鳳「もういいって!仁科に代わろう!」
光「そうだよ、これ以上は投げない方がいい」
グイッ
貴「!?」
風林「なっ!?」
光「……医務室に連れてくから、とりあえず来て」
いつの間にか私は、光にお姫様抱っこされていた
貴「!?は、ひ、光!?降ろせ!」
光「ダメ。足に負担かかるでしょ」
貴「けど、今は」
光「敵同士だけど。僕は、幼なじみとして心配してる……それが理由じゃ、ダメ?」
貴「…」
そう言われたら何も返せない私、だって正論しか言ってないからだ
光「大吾君、ピッチャー交代して。怜花は見ての通り投げれない」
大吾「……あ、、分かってる」
大吾が国友監督に、交代を告げに行くのを見ながら私は光に運ばれる
……っ私は、最後まで立てなかった
☆☆
辻堂、医務室
貴「いっ、たっ」
光「……こんなに腫れながら、ずっと投げてたのかい?」
医務室に着くと、光がテキパキ治療してくれる
新ためて見たら、真っ赤に腫れていた
光(こんな状態でずっと抑えてたのか、本当に君の野球への精神力には参るよ)
数分後…
光「…骨は折れてないから良かったけど、しばらく野球は禁止だよ」
貴「そ、そんな…私から野球取ったら何残んの!?」
光「…知らないよ」呆
………野球以外に、何すれば良いの…
光「……怜花、元気そうで良かったよ。ずっと会いたかった」
貴「!」
いきなり笑顔でそう話す光にビックリ