第2章 ポジション争い
貴方side
千葉「さっき俺の実力見たろ。よぉ、ショートは誰だ?」
太鳳「あたしだけど?」
千葉「あぁ、アンタか。春にちょっと見たの思い出したわ、女子にしちゃ上手いなって。あくまで、女子にしちゃあな」
太鳳「…」
仁科「お、おい!どうした千葉。楽しくやろうって態度じゃねーぞ?」
千葉「さっき俺の守備見たよな、見たら分かるよな?ショート、譲ってくれるよな?」
太鳳「…」
太鳳にポジションを譲れと言う千葉に対し、太鳳は…
グッ!
千葉「!」
バッ!
太鳳「やなこった!ポジションは奪うもんで、譲ったり譲られたりするもんじゃねーだよ!キノコヘア!!
奪えるもんなら奪ってみろよ、バーカ!!」
貴「ナイス太鳳」
千里「はい、キノコの負けー!」
千葉「っ……」
清々しく宣言する太鳳に、スッキリした私
これ位言わないと千葉が調子づくだけだからな
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次の日の昼休み、大吾達と教室で弁当を食べていた
睦子「ねぇ大吾、千葉君にビシッと言ってあげてよ」
大吾「え?」
貴「確かに。練習適当にされるのは苛つく、そろそろ殴るかも」←
大吾「いや怖いから止めて!!」
千葉キノコの態度は私達を苛つかせる、仁科は丸くなったが最初の仁科みたいでムカつく
大吾「でも最初から煩く言って辞められたら困るもんな、シニアのプライドもあるみたいだし」
貴「……ヘタレめ」
大吾「今日の怜花毒舌すぎる!!」
ま、大吾じゃ無理か
すると
山口「茂野君」
3人「!?」
いつの間にか隣に山口先生がたっていた
山口「これ、渡すの忘れてたわ」
大吾「…これ、前にお願いした練習試合のリスト。ありがとうございます!で、どうでした?」
山口「ほぼ全滅、断られた」
大吾「……そうですか(だよな…今回はダメ元で強豪校に絞ってお願いしたからな)」