第19章 変わった幼なじみ2
貴方side
『2番センター、佐久間君』
アニータ(リードちっさ)
貴(走る気はないか)
塁侍「…」
だっ
弥生「!走った!!」
貴(!っ!)
パアアン!
大吾「!」
パアアン!
審判「セーフ!」
6番は足が早く、2塁に上がる
太鳳「っ!っ」
バシバシ
塁侍「ええ!誰か!この人タッチのフリしてしばいてくるんですけど!!」
太鳳に何故か叩かれてる6番
大吾「……!!セカンド!」
貴「!」
塁侍「ふぅ、あっぶねー」
太鳳(ちっ、何やってるのよ大吾。牽制のサイン出したのに見落とさないでよ)
大吾(しまった、見落としたのか。サインで投げてれば際どかったのに)
光「…」
弥生(…変ね大吾。この回、何も細かい指示も出てないし声もないんだけど)
……大吾が可笑しい、さっきからグローブ構えたまま何かを考えてる
こんな試合中に、あり得ない………ふざけるな
貴「大吾!」
大吾「…」
貴「っ大吾!!」
大吾「!!あ、ごめん、えーと…タイム!」
タイムを取り、大吾を走ってきた
私は思いのまま伝える
貴「……やる気がないなら、アニータと代わってくれ」
大吾「!?」
アニータ「え?!」
睦子「れ、怜花!?いきなりどうしたの?」
太鳳「…」
弥生「何となく気持ちは分かるけどね」
大吾「怜花…」
貴「お前、何考えてた?この試合中に考え事してただろ?
サインも何も出さない、ただぼっと座ってだろ!
私は勝つ気持ちで投げてるのに、キャッチャーのお前がそんなんじゃどうしろって言うわけ?!」
大吾「!!」
辻堂「うわー、厳しい事言うねー」
真里男「…正論だろ。俺達投手からしたら、あんなキャッチャーにはそりゃ投げたくなくなるわな」
光「…」
大吾「………ごめん、集中しきれてなかった。けど、頑張るから、最後まで取らせてくれ」
貴「………しっかりしてよ、大吾。あんたは、頼れるキャプテンなんだから」
大吾「…ありがとう」