第2章 壊れる音【土方裏夢】
奥を突かれると、ますます理性が飛んでいき、は泣きながら喘いだ。
「んあっ、あっ、好きっ、あんっ、好き、好き!!」
熱に浮かされたように「好き」と繰り返すに、ほんの少しの違和感を覚えながらもズリズリと中を刺激する。子宮口をぐっと突くと、が痙攣して短い悲鳴を上げた。
包み込むように締め付ける膣に、動きを止めて収まるのを待つ。
「さっきよりすげぇな。ちょっとだけ我慢しろよ。俺もイくから」
「えっ、あっ、んあっ、だめっ!またイっちゃ――!!」
口づけられたまま激しく突かれ、は必死で土方にしがみついた。善がり声をあげて悶えるたびに、解放感を持って快感がもたらされる。
「っ、あっ、クソっ、もうイくっ!」
堪らず吐精すると、絶頂の追い打ちを受けたの体がわなないた。搾り取るように蠢く膣内に、土方は全身が密着するほどを抱き寄せて深く口づける。
「んっ、…ちゅっ」
「ふあっ、ああっ、トシさ……」
絶頂の余韻に浸り、身震いしながら舌を絡め合った。
頭も体も蕩け切って、また溺れていく。
挿入されていた物が抜き取られ、はほっと溜息をついた。ようやく終わるのだと、安堵する。
(せっかくお風呂に入ったのになぁ……まあ、いいか)
体に力が入らないので、床にぺたりと座ったままぼんやりと浴槽を眺めた。
「入り直しだな」
「あ、はい、そうですね」
頷きながらも微動だにしないに、土方はもしやとその顔を覗き込む。
「動けないのか?」
「あの、たぶん腰が抜けて」
「大丈夫か?」
「暫く休めば大丈夫だと思います。ご迷惑をおかけして申し訳ありません」
妙によそよそしい言い方のに、土方は少しだけ苛ついた。自分勝手だとはわかっているが、に自分を頼ってほしかったし、その態度がこれまでの行為をすべて無にしてしまうような気がしてしまったのだ。
土方は軽く舌打ちをすると、を自分の座っていた椅子に座らせてぬるめのシャワーを背中にかける。
「えっ、あの」
「頭と体、洗ってやる」
思いがけない提案に、は何度か瞬きを繰り返した。そうこうしている内に、頭から湯をかけられる。
「わっ、ぷ」