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心憂し【銀魂裏夢】

第2章 壊れる音【土方裏夢】


慌てて首を横に振る。
僅かに体を強張らせたに、土方は息をついた。振出しに戻ってしまったようで、胸が冷える。
先程の行為のように、名前を呼んで求めてくれれば安心できるのに、と体を密着させた。

「っ!」

強張ったの体がピクリと震え、土方は露わになった項に口づける。
白く、傷一つない肌。この肌に痕をつけていいのは自分だけだと思うと、腹の奥がざわりと熱を持っていった。

「……なあ、まだのぼせてねぇか?」
「え、あ…はい」
「じゃあ、浴槽のふちに腰かけろ」

突然の命令に、は理解が出来ず土方を振り返る。

(あ……拒否権なんてないんだ)

仕事の時に命令を下す『鬼の副長』の目に、は諦めて指示に従った。
ふちに腰かけると、自然と素肌が土方の視界に晒される。胸と股間はどうにか手で隠していたが、正直殆ど意味をなしていない。湯につかった足だけが温かく、上半身は一気に冷えていった。
その姿を、土方は何を言うでもなく眺めている。
それだけなのに、は体が震えて身を縮こませた。
土方はふっと笑うと、の膝を撫でて割り開く。

「いやっ、ちょっ、待って!!」

が慌てて伸ばした手はいとも簡単に払われて、割り開かれた膝の間から、赤く熟れた秘裂が姿を現した。
つぷりと指を入れると、筋肉が痙攣する。

「まっ、てぇ……」
「いいなそれ。すごくエロい」

見上げてくる土方の表情に、は下唇を強く噛んだ。涙が溢れて、拒絶の言葉が喉の奥まで出かかる。

「うっ、…っく」

中に残るものを掻きだすような指の動きに、の体は過剰に反応した。

(ダメなのに、嫌なのに、恐いのに、今すぐ逃げ出したいのに……副長なんて、好きじゃないのに)

は祈るように両手を組んで握りしめると、乖離していた心と体が同調する。

(また気持ち良くなりたい。副長の指で、体で)

自覚すると腰から背中に電流のような快感が走り、は短く喘ぐ。この先を期待するようにひくつく襞が、愛液を纏って土方の指に絡みついた。

「もう、指一本じゃイけねぇよなァ」
「あっ、う」
「何が欲しいか言ってみろ。上手に言えたら何でもくれてやる」
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