第2章 壊れる音【土方裏夢】
驚いたは、足を閉じようと慌てるが、それよりも早く土方の舌が秘裂を舐める。
「ひっ、あ!」
何度も往復する舌の感覚に、は耐えられなくなって喘ぐように呼吸した。
「はっ、はっ、あっ、ううっ」
重く痺れる腕をどうにか動かしたは、両手で口を覆い、奥歯を噛みしめる。
(やだ、きもちわるい、吐きそう)
そこを舐められているという事実も、じゅるじゅると聞こえてくる水音も、抵抗できずに喘いでいる自分も、何もかもが気持ち悪かった。それなのに、どんどん体は疼いてその時を促すように蜜が溢れてくる。
の変化をわかってか、土方は蜜口を舌で刺激しながら隠れている花芽を指で擦ってむき出しにした。
「や、あ、もっ、無理ぃ」
濃やかな愛撫に、涙が溢れて体に力が入る。内腿が突っ張り、びくびくと体が震えた。
「はっ、何だ、クリトリスが良かったのか?」
「んっ、あ、おねが…もう」
「わかってる」
頷いた土方に、は行為が終わるのかと安心するが、その希望は一瞬で打ち砕かれる。
「っ、あっ!」
蜜口にあてがわれた物が、容赦なくの蜜壷に挿入された。ぐちゅりと音を立てて侵入してくるそれの熱さに、の全身に鳥肌が立つ。
少しの痛みもなく、それどころか進む毎にクラクラとするほどの快感が与えられてひどく混乱した。
「なんっ、で、ああっ、んっ、んんうっ」
「やっぱり狭いな…けど」
不意に、土方の声が冷たくなる。敏感にそれを感じ取ったは、恐る恐る土方の表情を窺った。
「あの……」
「お前、初めてじゃないのか?」
感情のわからない目で見下ろされ、はこくりと頷く。ここで嘘をつくと、許されないような気がした。
「ちっ!」
部屋中に響き渡るような土方の舌打ちに、は全身を強張らせる。
「何人だ?何回やった?」
「ひ、一人です。あの、さ、三回だったと思います」
「ふうん。で、そいつとはどうだったんだ?」
問われている意味が解らず、は唇を震わせた。どんな答えなら土方が納得するのかと、殆ど回らない頭で必死で考える。
「あの、あのっ、いっ、痛くてあんまり覚えてないです」
虚実を織り交ぜ何とか答えると、土方の手が下腹部を撫でた。