第2章 壊れる音【土方裏夢】
するりとショーツが抜き取られ、は体を強張らせる。この先に何が行われるのか、知らないわけではない。また、あの辛くて苦しい行為が行われるのと思うと、恐くて仕方がなかった。
「や、だ……やだぁ、やめてぇ…っ」
駄々っ子のような泣き言を口にするに、土方はふっと微笑む。抵抗する姿さえ、愛おしい。
重症だと自嘲して、の内腿を撫でた。
「大丈夫だ。痛みなんて忘れられるくらいイかせてやる」
「ひっ──あっ!」
土方の指が秘裂をなぞる。
「少しだけ、濡れてるな。けど、このまま挿れたら裂けるからしっかり解すぞ」
「えっ、んあっ」
「やっぱり狭いな」
つぷりと蜜口に指が挿入され、は思わず顔を顰めた。痛みは無いが違和感があり、無意識に指を押し出そうとする。
土方は少し悩んで指を抜くと、の両足首を持って腰を上げさせ、引き寄せた枕がの腰下にくるように置き、足を降ろした。
「これで少しは楽だろ。足、開くぞ」
の右足をぐいと横に開き、膝を立てさせると、湿り始めた蜜口が姿を現す。
白い太腿とは対照的に、秘裂は生々しい色をしていて、背徳的ですらあった。けれど、まだ包まれたままの花芽も、濡れてヒクつく襞も、何もかもが綺麗に見えて、土方は慈しむように指先でなぞる。
「んっ、んんっ」
「柔らけぇな。指、挿れんぞ」
「あっ、んうっ、はっ」
遠慮がちに挿入した指先は、入口をマッサージするように優しく動き、は短く呼吸を繰り返した。
体が覚えているのとは違う感覚に、はどうしていいのかわからなくなる。
「あっ、はっ、ううっっ」
土方を受け入れるために弛んでいく膣肉とは反対に、意識がはっきりしていき体に力が入った。
「おねが、やめ……てっ」
「痛いのは嫌だろう?」
土方の問いに、は息を詰める。このまま拒絶を続ければ、間違いなく無理矢理行為に及ぶことになるだろう。
そう判断したは、どうにか頷いて「嫌です」と答えた。
「じゃあ、続けるぞ」
行為を再開しようとした土方は、一瞬動きを止めて悩むと、に挿入していた指を抜く。
不安げに見つめてくるの姿に、土方はニヤリと笑うと秘裂に顔を近づけた。