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雨のち恋

第1章 晴れのち出会い


あと半月をきった今日この頃。
そこそこ外は寒い。
従業員のタバコ休憩は外にほっぽり出された日当たりの悪い喫煙所で
寒っ!!と震えながらだ。
震えながら店に戻ると
人工の暖かい風が自分を迎える。
ロッカーに向かう前に
店内の状況を見回すと、
派手なピンク髪な人と
ミルクティーの髪の美人さん、
あとはモッズコートが良く似合う紺の
髪のお兄さん。
なんやあのイケメン3人組は。
こんなド田舎のショッピングモールに
なんの用や。
温泉旅行のついでに来たんかな?
と横目に見やり、そのままロッカー室に入り
タバコなどの私物を入れる。
そして、店内に戻り3人の様子を見る。
イケメンハンターの
店長副店長は安定の早退き。
男性スタッフは休憩。
よーし。残り少ないやる気を絞って
行くかー。
と3人に近づいた。

『よろしければ、ご試着なさってみて「ねぇねぇ!オネーサン!!
オネーサンもそう思わない!?」

何の話や。

「乱数。話の内容が分かるように説明してから質問なさい。困ってるではありませんか。」

「そっかそっか!ごめーんね!!」

『いかがなさいましたか?』

「あのね!帝統がね!あ、この人のことなんだけどね、せーっかくの温泉旅行に来たって言うのに服これだけしか持ってきてないの!僕が持ってきてたら良かったんだけど待ち合わせした時には
間に合わない時間だったから取りに戻れなくてさー。
旅行なのにこれ1着はどうかと思うんだよねー!」

『なるほど..それで何着か見立てている最中なのですね。』

だとしたら下着もいるよなー。

「オネーサンに見立ててもらいなよ!
3セットくらいさ!後、下着もね!!」

「おー、そうしてもらうか。
乱数に見立ててもらうとカラフルになっちまってどうも落ち着かねー」

それでこの店に来たのか。
年齢層的にどちらかと言うと大人めな方が多い。かと言って若い子向けでもある。
全国チェーンだし、それだけ安心感もあるだろう。

『かしこまりました。では..』

そういって本格的に接客開始だ。
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