第1章 あなたと【スティーブン】
入院から2週間が経ち、身体は相変わらず痛むが、
徐々に動かせるようになった。
入院当時は、誰かと話すこともあまりできなかった。
今はお見舞いに来てくれた、
レオとソニック、ザップ、ツェッドと
たわいのない話ができるようになった。
「全く、お前、ほーーんと、バカだよなー!
一人でなんであんな場所に、
何もできねーくせよー!!ばーか!」
ザップは相変わらずだった。
続けてツェッドが話し始めた。
「そうですね、
倒れていたクレアさんを見た瞬間、
あなたは血相を変えて、大変でした。
凍っていた人間と化け物を、
我を忘れたかのように全部粉々にして、
何人かは生かして話を聞くはずだったのに、
みんなに後から怒られましたもんね。」
「あはは、あの時のザップさん、
もう人間ではなく、鬼のようでしたね…。
よっぽどクレアさんのことで
怒ってたんでしょうね。」
レオも続けて話した。
「はぁ〜〜〜!?誰がクレアのことなんて!!
別に〜〜〜俺はあの場所が!
お気に入りだったんだ!!
ただそれだけ!!
別にこんなバカ女のことなんて〜!」
ザップは反発したが、ツェッドたちは
「はいはい」という感じで流していた。
「でも、クレアさん。
もうあんな無理しちゃ、駄目ですよ。
みんなクレアさんにことで心を痛めていました。
僕も、役に立てるか分かりませんが、
次は絶対に呼んで下さいね。
一人は絶対に、駄目です!!」
レオは真剣にクレアに伝えた。
続けてツェッドも、
「その通りです。絶対です!」
とムッとした顔をした。
「まぁ!こいつらの言うことも一理あるな!
バカ女!これからは俺に、一番先に言え!!
お前なんかより先に俺が行く!!」
ザップは相変わらずで、
ツェッドとレオは呆れていた。
「そうだね、ごめん…。」
クレアも身体が痛すぎて
もう無理はしたくないと思った。
夕方になり、3人と1匹は
また来ると約束し、帰っていった。