第1章 あなたと【スティーブン】
スティーブンはその後、クレアをベッドに運び、
クレアは少し抵抗したが、
スティーブンは逃がさないという風に、
クレアを抱いた。
スティーブンは、
好きで大事な人を抱くのは初めてで、
その上、病み上がりのクレアの身体のことを考えて、
どうすればいいか少しだけ戸惑った。
自分ができる最低限で優しく行為をした。
二人は行為を終えた後も自分たちの
気持ちを伝え合い、
今だけは他のことを考えず、幸せに溢れた。
スティーブンはクレアに「泊まってくだろう?」
と言われて、
泊まっていけということではないのかと思ったが、
同意をした。
クレアは、お風呂を貸してもらい、
再度、同じベッドで寝ることとなった。
クレアはまだ色々と冷めやまず、
隣にいるスティーブンに話しかけた。
「あの…私一応明日は非番なので…その…。」
「ん?あぁ、僕も朝早くに行くつもりはないから。
朝食をとってゆっくり、家まで送っていくよ。」
「はい、ありがとうございます。」
クレアは隣にスティーブンがいることが嬉しいく
ふふっと笑った。
スティーブンはムッとした顔をしかめた後、
爽やかに微笑んだ顔で話し始めた。
「…だから、いつまで敬語なんだ?」
爽やかな笑顔が怖かった。
これは怒っているということなのだろう。
「スティーブンさん…!
な、慣れるようには、するからっ…。」
「スティーブン…さん?君も学習しないね?」
スティーブンは相変わらず笑顔で怖かった。
「ご、ごめんっ、スティーブン…。」
よろしい、と言ってスティーブンは
クレアの顔を撫でた。
「次、敬語かさん付けをしたら、
もう一度、さっきの続きをすることにしよう。」
「そ、そんな…。」
クレアはまだ慣れずに顔を赤めて、
嬉しいような疲れたような複雑な顔をした。
「冗談だよ、君の身体が一番大事だ。」