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*Un moment heureux*(R-18)

第3章 団欒


何この生き物可愛すぎるでしょ!?


独歩『ダメ……か?』


名無し子「ダメじゃないです!お願いします!!」


すると独歩くんの顔が綻ぶ。
まるで花が咲いたようでとてもとても愛しい。
優しい独歩くんの手が私の髪と絡む。
ドライヤーの熱風が適度に当てられる。
上手だなぁ。なんか……。


独歩『弟の髪を乾かしてやった事があるからさ。慣れているんだ。』


名無し子「そうなんですね。ふふ。」


独歩『何がおかしいんだ?』


名無し子「確かに、独歩くんはお兄ちゃん気質なところがあるなって……思いまして……。」


独歩『そうか?』


名無し子「はい。懐が大きい所とか……翌檜ちゃんの時もお兄ちゃんみたいで……。」


独歩『恥ずかしいな……そんなこと……言われるの。』


名無し子「独歩くんがお兄ちゃんだったら幸せなんだろうなぁって思って。」


独歩『……だが……兄妹だったら恋愛は出来ない。俺は名無し子と兄妹じゃなくて良かったと思ってるよ。』


名無し子「…………///」


独歩『はは。耳まで真っ赤だな。』


熱風と優しい声、そして優しい手、思わずウトウトしてしまいそうになる。


独歩『よし。これで終わったぞ。』


名無し子「独歩くん。ありがとうございます。」


独歩『どういたしまして。……そろそろ飯が出来たみたいだな。名無し子が大好きなオムライス。先生から聞いただろ?』


名無し子「はいっ!聞きました!……うわぁ!オムライスの匂いがするっ……!」


独歩『鼻スンスンして……まるで犬みたいだな。』


一二三『独歩ちーん!名無し子っち!出来たよーっ!』


独歩『あぁ!』名無し子「はーい!」


リビングに行くと私の皿だけ大皿だった。
私が食いしん坊だということも把握されている(笑)


寂雷『美味しそうだね……。』


一二三『だしょだしょー?……ほらほら!食べようぜ!いっただきまーす!』


先生も独歩くんも私も手を合わせて食事の挨拶をした。
そしてオムライスを口に運ぶ。


一二三『……どう?』


名無し子「うんまぁぁ!!」


一二三『良かったぁ……。』

一二三くんの笑顔が女神みたいで眩しい。
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