第3章 新しい日々
『 〇月△日
予感はしていたけど本当に無理矢理連れて行かれた。絶対いつか海に落としてやる。とりあえず必要な物を持ち歩いてて良かった。』
『 〇月□日
ローから告白された。頭が沸いたのかと無視したけどどうやら本気のようで押し倒された。蹴りを入れた後にOKしたら頭を心配されたので殴っておいた。』
『 □月△日
部屋の物を移動させる為にローを部屋に入れたらタンスを見て馬鹿にされた。引き出しの中身を取ろうとしたので念願でもあったし海に落とした。ベポに助けて貰えたようで運がいい。』
『 □日〇日
ペンギンとシャチがからかってくるのがあまりにうざくて海に落とした。ローと違って平気で泳ぐのでつまらない。とりあえずロープは全て引き上げて暫く遊んだ。』
『 □日○○日
ベポのお腹に顔を埋めていたらローが嫉妬してきた。可愛いので暫く楽しんだ。』
「………予想はしてたけど、簡潔過ぎる…!」
日記の文章だけを見てたらどこのいじめっ子だと思うし、性格が悪いとしか思わない。ただ、自分だけが見る為の日記だからと簡潔にした結果こうなったのは分かるので複雑な朱里であった。
「ほ、他には何か…」
『 △月〇日
ローと初めてキスをした。ファーストキスはレモンの味だなんてやっぱり嘘だった。少女漫画のようにドキドキするかと思ったけど意外とあっさり終わった。でも悪くない。』
『 △月□日
ローがお風呂に入ってきた。追い出そうかと思ったけど、漫画との違いはどんなものかという好奇心に負けた。あんなの入るわけがない。死ぬ。』
『△月□〇日
ローが土下座までしてきて引いたけど可哀想だし、ロストバージン。痛かった。死ぬかと思った。ただローの顔がエロかった。耐えても良い。 』
『 △月□□日
他の女に声かけられる隙を作るなんて死ねばいいのに。』
「………最後の日記からの私になったからあの時ローが焦ってたのか…」
そういえばこないだの町でどうのこうのと喚いてた気がするな、と思いながら日記帳を見るが特に何か分かる気もしなくて日記帳を閉じた。鍵付きを見るしかないのかと悩んでいると、ふと扉がノックされる。
「はーい」
返事をすれば、すぐさまローが入ってくる。何かを話しかけようとして、朱里の手にある日記帳を見る。