第2章 マネージャー
眠い…。
授業中、私はあくびを噛み殺しながら窓の外をぼんやりと見つめる。
あれから風呂に入った後、一睡もせずに登校した私は、午後の授業で限界が迫っていた。
このまま机に突っ伏して寝てしまってもいいのだか、黒板に書かれている英文を訳す担当教員は居眠りに厳しい先生だ。
下手をすれば、宿題を倍に増やされてしまう。
ただでさえ多い宿題なのに、増やされるのだけは避けたい。
…そう思っていても睡魔は容赦無く私を襲い、じりじりと眠りの世界へと手招きをする。
「………」
ああ…眠い。
ふわふわとした微睡みの中で、私はとうとう意識を手放したのだった。