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【呪術廻戦】/無題/

第7章 呪胎戴天



「何言ってんだ!!早く逃げるぞ!」
「‥‥そうね。でも今の状況じゃ全員は無理よ。
私が残るから、早く行って」

これだけの数の呪霊とかなり距離が近い今
誰かが止めなければ、消耗している伏黒や釘﨑では逃げ切れないと月瑠は判断した。

その決断は妥当だ。
が、現実的にわかってはいても、伏黒からすれば到底了承することはできない。

「‥っざけんな!俺は虎杖に釘﨑とお前2人を任されたんだよ!!術式が使えなきゃ限界があんだろ!」
「‥大丈夫。私は、死なないから。
それに術式は"使えない"んじゃなくて"使わなかった"だけだよ」


ドン!!

「───────ッッ!?」

伏黒の静止を聞く前に月瑠は式神ごと2人を呪力で突き飛ばす。
術式についても彼女についても言っていることが少しも理解できない。
去り際に少し微笑んだ彼女の顔が脳裏に焼き付き
伏黒は自身の無力さに奥歯を噛み締めるしかなかった。



───────

伏黒達はちゃんと領域外に出れただろうか。
虎杖の方も気がかりな為早く向かいたい。
早く、この場を片付けなければ。

まるで引き寄せられるかのように増え続ける呪いに体力も気力も削がれていく。
死なないだけで着実に消耗していく体が悲鳴をあげているように感じた。

『アォォォーーーーーン』
「!」
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