第7章 呪胎戴天
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「月瑠!!!!」
「!!」
暗闇の中で月瑠が呪霊を倒し続けどれくらいの時間が経過したのか。
体感的には長くとも、実際はそんなに経過してはい。加え、敵は休む間もなく増え続けた。瞬間背後から名前を呼ばれ、扉が開き周囲が明るくなる。
目だけで確認すれば、息を切らした伏黒と蛙の式神にくわえられているシュールな釘﨑の姿がそこにあった。
伏黒と釘﨑は二人とも相応に呪力を使い消耗しており、釘﨑は治癒が必要な負傷をしている。
「やっと見つけた‥!ここから逃げるぞ!」
「逃げる‥って、悠仁は」
「あいつは今俺達を逃がす為に時間を稼いでる!宿儺と変わるつもりだ。詳しく説明する暇は無え!早くしねぇと‥‥っクソ」
伏黒が月瑠も連れ出そうとするが
先程まで月瑠が相手にしていた呪霊たちが攻撃を仕掛けてくる。
呪力も体力も使っている今、対応が遅れそうになった。
「だめ」
「‥‥!?」
「相手が必要なのは、悠仁のとこだけじゃないでしょ。」