第7章 呪胎戴天
「な‥っ、」
「!?どうなってんだ!?2階建て寮の中だよなここ」
「おおお落ち着け!メゾネットよ!」
「違ぇよ‥!お前らがまず落ち着け」
中に入り瞬間目に入った光景。
窓が至る所に配置され配線やパイプが入り組んだ
明らかに人工的ではない空間。
その異様な光景に、虎杖たちは驚き焦った。
これは恐らく呪力による生得領域の展開
その大きさから伏黒と月瑠は敵の凶悪さを察してしまう。
「っ、待って、扉は‥!?」
「ドアがなくなってる!?なんで!?!」
振り返れば、先程までそこにあったはずの扉がパイプに塞がれている。おそらく、生得領域に入った者を閉じ込めるためだろう。
「‥大丈夫だ、落ち着け。こいつが出入り口の匂いを覚えている」
「私も、呪力の流れを把握している限り場所は分かるから、悠仁と野薔薇は一旦落ち着いて」
「あんたたちやるわね‥!」
「お、おお、、!やっぱ頼りになるな伏黒と月瑠は!オマエらのおかげで人が助かるし、俺も助けられる」
「‥ありがとう?」
「‥‥‥進むぞ」
人を助けられると喜び笑顔を見せる虎杖。
その笑顔はまっすぐで、明るかった。
しかし
進んだ先で見たものは
その気持ちを一変させる事になった。