第6章 /休日/徊詮/
数十分後
虎杖の予想通り100%不機嫌な釘﨑も到着し
1年生達は呪霊退治へ向かう
「よし、行くぞ」
「ちょ、なんでそんなやる気何だよ伏黒」
「ゲーセン行ったりメイド喫茶行ったりするよりは、よっぽど気分がマシだ」
「メイド喫茶?なにそれ楽しそう。二人でそこ行ってたんだ」
「え‥っ虎杖はともかく伏黒まで?すました顔してとんだムッツリスケベね野郎共。
月瑠、気を付けなさいよ」
「俺はともかくってなに!?」
「いいから行くぞ」
虎杖、釘﨑、月瑠とは正反対に
やる気に満ち溢れた伏黒を筆頭に建物内へ入ろうとする四人。
月瑠からすれば楽しかったり恥ずかしかったり、調子の狂う休日から一転。
伏黒は先日のレクリエーションにも参加できなかったし、呪術師としての"いつもの空気"に触れて多少は先程までの不機嫌から回復したようだ。
がやがや騒ぎながら向かう4人を、五条はいつも通りのかるい笑顔で見送る。
「ん?…悠仁、なんか落ちたよ」
「え?」
「なになに?」
虎杖のポケットから何かがひらりと落ちる。
なんだろうと月瑠が拾い、上から覗き見る五条。
次の瞬間、吹き出した。