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【呪術廻戦】/無題/

第5章 鉄骨娘


「…で、これからどうするの?」
「勿論祓うさ。君たちが何処までできるのか知りたい。ま、実地試験みたいなもんだね。野薔薇、悠仁、月瑠三人で建物内の呪いを祓ってきてくれ」

当然、ここの呪いを放っておくわけにもいかない。
祓わないといけないのだが、少々問題があった。
第一に、呪いは呪いでしか祓うことができない。虎杖悠仁は既に月瑠同様に半分が呪いのようになっているが、呪術も呪力コントロールもできない。

「悠仁はこれ使いな。呪具"屠坐魔"。呪力の篭った武器なら呪いにも効く」
「おお…」
そのため、呪力操作のできない虎杖は五条に呪具を渡される。価値としてはかなりの破格値がつく代物だ。

…そしてここでもう一つの問題
「…ねぇ、私も術式使えないんだけど」
「…マジで?」
半分が呪いである月瑠が発した言葉。伏黒も五条もそんなまさかといった感じになる。その上、五条は月瑠が自身の術式は操術だと言ったのを聞いている。
にも関わらず"使えない"とはどういう事なのか。


「…色々、問題があって。術式使える程の呪力コントロールができない。反転術式とか呪力譲渡、呪力の塊をぶつける程度の呪力操作はできるけど……私の術式は、だめ」
「………」
伏黒や虎杖たちはよくわからない感じで頭に疑問符を付けたが
呪力コントロールに関しては虎杖同様仕方ないとして流す。
しかし、五条からすれば、月瑠のこの引っかかるような言い回しが少々気にかかる。
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