第4章 初志貫徹
「伏黒!!元気そうじゃーん!ってか怪我治ってるし!で、東京って?」
「怪我の具合見る前によく元気だとか言えるなお前…怪我は月瑠に治してもらったんだよ」
「治した!?あれだけの傷を!?」
伏黒を見るやいなや。親指をたて明るすぎるくらい元気な虎杖。テンションについていけず、もういいと伏黒は諦めた。
ついさっき自身の死刑宣告がされたというのに、それを忘れているかのように感じる程だ。
「おまえと月瑠はこれから俺と同じ呪術師の学校に転入するんだ」
「月瑠ってその子?‥‥あ、昨日一瞬だけ見た…。
俺、虎杖悠仁。よろしくな!」
「…月瑠。こちらこそ、よろしく、虎杖」
「おう!」
虎杖は凄く良い笑顔で挨拶をし、手を差し出す。
月瑠も相応の礼儀として自分の名前を良い握手を交した。
"東京都立呪術高等専門学校"
虎杖悠仁と月瑠は、そこで呪いを祓うために呪いを学び
呪術師になっていく。
「ちなみに、一年生は君たち二人を合わせて4人目」
「「少なっ!!」」
握手をし終えた二人の隣で、五条の爆弾発言。
ひと学年で生徒が4人しか居ないだなんて、県から離れた島だとか、山奥のど田舎ぐらいでしか体験できない程のレア度だ。
虎杖も月瑠も想像以上の少なさに思わず声を合わせた。