第3章 開/終/
✦✦said:五
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伏黒と月瑠と一旦別れ、五条は虎杖を対宿儺の為の札の貼られた部屋へ連れ置き
現在、月瑠と虎杖両名の処遇について"上"の者達と対話していた。
対話というより、もはや論争だ。
『両面宿儺の器など、さっさと処刑すべきだ!』
『器ということも疑わしい。何か起きたときには遅いのだぞ』
『半分が呪いで本人も別の呪いに憑かれているなどと…!』
各々が自身の考えを罵声のように五条へ浴びせる。
五条はそれを黙って聞いていた。
「──────宿儺の器、及び封印されていた想定特級の少女両名は呪術高専で預かります。」
五条悟はそう断言した。
それに対し、連中はまたしても騒ぎ立てる。
が、五条も上がどういう思考をしている奴らなのか理解しているため動じなかった。
───最終的、虎杖悠仁は
"どうせ殺すなら、全ての宿儺を取り込ませてから殺せば良い"という五条の提案に上はしぶしぶ了承した。