第4章 幕間 キャラクター紹介
アイドリッシュセブン
リズムゲームと重厚なストーリーが合わさったアプリゲームのタイトル。公式から「新章公開」の知らせを受けると、ファンは「死亡宣告を受けた」と言うほどに、ストーリーでは濃いドラマ展開が繰り広げられる。アイドル育成ゲームでもあるこの作品の主軸となるキャラクターは、同名のグループ名で活躍する七名。プレイヤーは、彼ら「アイドリッシュセブン」のグループのマネージャーとしてゲームをプレイする。アイナナと略される事も多い。
アクーチャ
原作「アイドリッシュセブン」には存在しないオリジナルキャラクター。主な活動はバーチャルアクターとして童話の一部を演じ、その劇を動画として公開する事。彼女の正体は不明であり、アクーチャの動画概要欄には、自立で表現しているAIの演劇、との記述があるが、その真偽も不明。人工知能は計算能力は高いが表現、創造などのクリエイティブな事には不向きな為、アクーチャにはいわゆる「中の人」的存在が居ると予想されてきた。アクーチャが歌う童謡は子供達の間で有名だった。活動期間は短く、おおよそ十年前の「親指姫」の演劇動画が最後となっている。
山中一華
本作「get back my life!」の主人公。この物語は彼女の目線で描かれている。製紙工場の作業員として元々働いていたが、アプリゲーム「アイドリッシュセブン」の世界に異世界トリップした。現在はアイドリッシュセブンが所属している小鳥遊事務所にて仕事している。二十二歳、出身地は大阪。赤叉棚(あかさたな)という架空の土地が地元。親元とは離れて一人暮らしをしていた。アイドリッシュセブンの世界において、彼女はアクーチャとよく似ていると言われており、本人も自身の幼い頃にそっくりだと認めている。彼女は幼い頃、劇団に所属していた時期があったが、有名になる前に団員を辞めている。プリンセスよりもヒーローに憧れており、格好いい大人のお姉さんになるのが夢。また、本人に自覚は無かったが鬱病を患っており、時折気分が落ち込んだり、必要以上に自分を叱責する悪い癖がある。言葉は相手に伝わってこその物だと思っており、大阪弁が出る事は希。演技力は人並み以上。歌唱力もそこそこ。だが表舞台に立つ事には強い抵抗感を持っており、本人も自分は舞台から逃げた人間、と語っている。嘘をつくのはあまり得意ではない。
