第7章 異変
夢主side
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暗殺チームの皆んなには、リゾットさんとの関係は秘密だ。
個人間の深い関係は、暗殺を生業とする私達にとって命取りになりかねないから。でも、大好きな人と付き合えているこの幸せは、否定できなかった。
リゾットさんの事は、知れば知るほど好きになった。
そんなある日だった。
玄関をノックする音が聞こえ、ホルマジオが気怠げに部屋を出ていく。
年明けでみんながアジトに集まっているある日の穏やかな午後。
ソファーに座りみんなでお茶をしていた時だった。
ホ「!あんた……」
⁇「失礼する」
足音が近づいてくる。
__ガチャ
ドアが開いた。
私は、そこに立っていた人物を見て一瞬頭が真っ白になった。
見覚えのある、綺麗な金髪
エメラルドグリーンのグリーンの瞳が私を捉える。
「噂を聞いて来てみたら…ここにいたんですか」
『……ジョルノ』
ジョルノは怒りを含んだ眼差しを私に向ける。
先程まで騒がしかったアジトの中がシンとする
「夢主…何故ここにいるんだ」
ジョルノが私の元に歩いて来て、私の腕を掴んだ
「どれ程探したと思ってる…!!自分が何をしているか、分かっているのか!!!」
『やめてよッ_!!!離して!!!』
「何言ってるんだ……っ、今すぐ連れて帰りますよ」
ジョルノに力づくで引っ張られる。
『嫌…っ、行きたくない……』
リ「おい、どういうことだ…」
気付くと、ジョルノの目の前にリゾットさんが立っていた。
プロシュート兄貴や、みんなもジョルノの目の前に立つ
プ「ジョジョだっけか…いくらボスとは言えこれは許せねぇぜ」
メ「夢主の何なんだ、あんた」
『みんな……っ』
ジョルノはため息を吐くと私の腕を離した。
「説明しますよ、この場で」
皆んなが固唾を飲んでジョルノの次の言葉を待つ。
「夢主は、僕の婚約者でした。
それがある日忽然と姿を消したんですよ。」
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