第9章 真実
リゾットside
夢主が、ボスの…婚約者だと。
俺は頭の中で状況が整理できなかった。
『ジョルノ、もう婚約は取り消したはずよ。』
ジョルノを真っ直ぐ見つめてそう言う夢主。
「認めませんよ。」
表情一つ変えずに言うジョルノ。
少し、状況が見えてきた。
夢主は恐らくジョルノと婚約の件で揉め、飛び出してきたんだろう。
しかし何故婚約を解消して逃げ出す事になったんだろうか…。
不意に、夢主が俺に近づいてきて腕にしがみついた。
そして_
『私…リゾットさんと付き合ってるの。』
リ「……!」
流石に、突然の夢主の発言に度肝を抜かれた。
これは俺の立場として、ジョルノ…言うなれば自分のボスに宣戦布告している形になる。
「「「はぁ!?!?」」」
他の暗殺チームのメンバーがざわめき立つ。
ギ「付き合ってるだぁ?い、一体どう言う事だよ!!!」
イ「こりゃ面白れぇなぁ?」
プ「やっぱデキてたのかよ…テメェら」
ペ「夢主さんとリーダーが…!」
メ「もう君達、鈍感すぎるよ…」
ホ「普通気付くだろ〜がよ〜」
ジョルノは俺の目の前までくると「本当なんですか」と問いかけた。
「ああ…事実だ。ジョルノ…ボスとは言えお前に夢主は渡さない。帰ってもらう。」
「………。」
ジョルノは少し考えた表情をした後、
「ふっ…」
小さく笑った。
その妙な態度に違和感を覚える。
「……何だ。」
「ああ、いえ。リゾット・ネエロさん…ですね。夢主は貴方の手には負えないと思いますよ。何しろ、僕をスタンド攻撃して出ていくくらいですから。」
ざわついていたアジトが静まり返る。
夢主を見ると、俯いて今まで見た事のない程暗い表情をしていた。
「夢主、貴方の過去について彼にはもう話したんですか。」
『……っ、それは…』
「君はずっと僕の元で何不自由なく守られて暮らしてきた。本当にその選択が正しいのか、よく考えた方がいいですよ。」
俺たちの隣を通り過ぎていくジョルノ。
「では、また来ます。」
そう言ってドアを閉めるとアジトを出て行った。
夢主の過去…?それにジョルノをスタンド攻撃…?
「一体、何があったんだ…夢主」