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Mia angela【リゾット・ネエロ】

第5章 本音


夢主side







ふと、目が覚める。
まだ夜中だろうか
薄暗い部屋の中、誰かの腕の中に包み込まれていた。
ちょっとお酒の香りがする…
この匂い、リゾットさんだ…
また目を閉じてから、疑問符が頭に浮かび上がる
あれ…何で私リゾットさんに抱き締められて





って…リゾットさん…!?
みるみる意識が鮮明になる。
リゾットさんが寝息を立てていて、私を抱き締めていた。
昨日話してたところまでは覚えてるけど…その後私寝ちゃったのかな…でも、これどう言う状況なの…!?
ドキドキして心臓が爆発しそうになる。
いや、嬉しいけど…何これ…。

恐る恐る顔を上げると、リゾットさんの整った顔が間近にあって息を呑んだ。
「…夢主」
え…え…私の夢見てるの?
ふと、リゾットさんが目を開けて私を見つめた。
「起きたのか…」
『リゾットさん…あの……』
リゾットさんにキツく抱き締められる。
少し苦しくて、ドキドキしてしかたがない。
「安心しろ、何もしてない」
『……っ』
な、何それ…どう言う意味。
「…お前が寝てる間に、そんな事したりはしない。」
その言葉に顔が熱くなる。
顔を上げると、リゾットさんと目が合った。
唇がくっつきそうな距離だ。
一瞬時間が止まったように感じる。
ゆっくり目を閉じる。
柔らかい唇がそっと触れた。
そしてすぐに離れる。
「キス…してよかったか」
その言葉に頷くのが精一杯だった。
そして今度は私の方から、そっとキスした。


_ギシ


ベッドが軋む音がする。
リゾットさんの顔が上にあった。
そして再びキスされる。
「……っ」
そのまま両手首を固定されて、何度も何度も唇が重なる。
『ん……』
気持ちいい…っ…
舌が侵入してきて、頭の中がくらくらした
それからはもう、さっきまでの優しいキスが嘘みたいに激しいキスをされて、飲み込まれてしまいそうだった。
リゾットさんの大きな手が太ももをそっと撫でる
思わず声を漏らした。
「……夢主、今更止めるのは難しそうだが…大丈夫か。」
余裕のない表情でそう問われる。
リゾットさんも、こんな顔するんだ。
熱っぽい視線で見つめられ、そんな事を言われたら断るわけがない。
『うん…』
そのまま、リゾットさんに身を委ねた。









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