第4章 自覚
夢主 side
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女性関係の話題になっててちょっと気まずい…だから私は、お酒を飲んでなんとか酔おうとしていた。
さっきの今でリゾットさんと同じ空間にいる事自体も居た堪れないし…。
イ「プロシュートは何人も女抱いてそうだよなぁ〜なあ、ぶっちゃけ最近はどうなんだよ?」
プ「うるせぇな。テメェこそどうなんだよ。」
ホ「けどよぉ、リゾットも女にモテそうだよな。そのタッパと顔さえありゃついてくるだろ。ついでにあそこもデケェしなぁ〜」
や、やばい…
リゾットさんに話が振られ、つい動揺してしまう。
慌ててまたワインをクイっと飲んだ。
ふと、突然肩を抱かれ引き寄せられる。
驚いて右隣に座るプロシュート兄を見ると、普通にみんなの話しに入ってケラケラ笑ってた。
イタリア人だから…距離感はこんなもんなのかな。
メ「リーダーってどんな女が好みなの?」
リ「…俺は、そういうのはいい。」
ギ「はぁ!?ンだよ!!!ちゃんと答えろよ!!!」
プ「まさか抱いた事ねぇってことはねぇだろ?なあ、どうなんだよ。」
リ「………。」
リゾットさんって、やっぱ自分の話しあんまりしないんだな。
ホ「チッ、つまんねぇな〜。で、夢主はどうなんだよ。」
皆んなの視線が私に集中する。
突然話しを振られ、思わず飲んでたワインでむせそうになった。
『わ、私は別に…っ』
イ「つうかよ、お前らデキてんのか?」
『へ?』
イ「プロシュートと夢主だよ。それ以外いねぇだろ?」
『なっ…私達はそういうんじゃ!!』
やめてよ…リゾットさんの前でそんな……
リゾットさんの顔を見ると、私の方は見向きもせずにお酒を飲んでいた。
それを見て、どこかがっかりしている自分がいた。
…何、期待してたんだろ。
プ「俺は、夢主ならいいぜ」
__ドクン
兄貴のその言葉に心臓が飛び跳ねる。
驚いて兄貴の顔をみたら、今度は視線が絡む。
熱っぽい瞳で私を見つめている。
お酒で酔ってるから…?
冗談…だよね?
ホ「お?こりゃおもしれーな。何ならここでキスしちまえよ〜」
『は?何言って…』
突然、兄貴にグイッと頭を引き寄せられた。
唇と唇がくっつきそうな距離になる。
え…
嘘、私…キスされるの?
リゾットさんの目の前で?
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