第3章 安らげる場所_3章
この能力に興味を持つ人間など彼、
サボ以外に居なかったためマリアは驚いた。
この能力を知られても苦笑いされるか、
馬鹿にされるばかりだった。
まだ革命軍に入ってすぐで、幼い頃の話である。
「…カーム!」
「!?」
サボは驚いた顔をして何かを言ったり、
ジャンプしたりしている。
「どう?サボ!サボに関わる音何も出ないでしょ?」
「ー!!」
サボは口をパクパクさせ、何かを言っているようだ。
「…何言ってるかわからないよ…
リリース!」
「すげーー!マリアすげーな!!」
「わ!?びっくりしたー、え…そ、そう?」
「おう!!マリアの能力があれば、
きっとニンジャになれるんだ!!」
「ニ、ニンジャってなに…?」
「えー!!マリア、ニンジャも知らないのか!?」
そのあとニンジャについて調べてみたが、
彼が目を輝かせてニンジャについて話す訳は
理解できなかった。
でも彼は自分の能力を褒めてくれた。
そのことがとても嬉しかったのだ。
「女、答えろ!その能力、悪魔の実を食ったのか」
時は戻り、男はマリアの心臓を突き出し、
問いただした。
「…子供の頃、悪魔の実と知らず、生えてた実を食べた。
その実が「ナギナギの実」ってことを後から知ったの。」
「…!!」
男は緊張をした顔をしている。
この能力の悪魔の実を食べたから何だというのか。
何も知らないマリアには不思議でしかたがなかった。
「…まぁいい。
で、どうしてこの船に入ってきた?
この不審女。」
「ふ、不審女ってなによ!
…まぁ確かに不審だけど…、調べることがあって…。」
(密輸している船の調査なんて言えない…、
もし本当にこの船がそうなら、殺される。)
男はもごもごするマリアに不信感しか抱かなかった。
「…とにかく、海賊船に無断で入り込んだあげく、
俺に刃を向けたんだ、覚悟はできてるんだろうな?」
そういってもう一度手に持ったマリアの心臓を突き出した。