第10章 安らげる場所_10章
続けてローは、問いかけた。
「じゃあ、ハートの海賊団の、
船員になるということか?」
「海賊には…ならない、かな。
…それに、私あの作業着あんまり
好きじゃないもの。」
「あぁ!?失礼なやつだな。」
マリアは再び話し始めた。
「何年、数十年かかっても、
ローが復讐を遂げて、
安心して過ごせる様になる…まで協力するよ。」
「成し遂げたら、その後お前はどうする?」
「その時は、その時…また考えればいいよ。」
少しの間無言になった。
「…復讐を成し遂げても、成し遂げなくても…
ここにいりゃあいいだろ。」
「えっ、んっ…」
ローはマリアに口付けをした。
マリアは突然のことで目を開いた。
しばらくして、ローは顔を離した。
「な、なんでっ急にっ。うぅっ。」
マリアの目から涙が溢れた。
「!?な、なんだ!そんなに嫌だったのか!?」
ローは動揺した。
マリアにとってこんなに動揺したローを
見るのは初めてだった。
「ご、ごめん、なんか嬉しくてっ。
私もっ、ローがっ好きだから…!」
マリアはまだ少し泣いて応えた。
「べ、別に好きだなんて言ってねェだろっ!」
「え…好きじゃないのに、さっきのどういうこと?」
「…違わねェけど。」
ローは少し照れたように告げた。
「なにそれ、馬鹿だな、ロー。」
「馬鹿はどっちだ。」
マリアはぎゅっとローに抱きついて
ローもそれを受け止めた。
「…いいのか、一度革命軍とやらを辞めたら、
もう戻れないんじゃねェのか。」
「いいよ…
私も、もうローと出会う前の自分に戻れないもの。」
二人はもう一度口付けを交わした。