第10章 安らげる場所_10章
時は、マリアが革命軍に戻る前の
ローの部屋での話に戻る。
「革命軍に戻るのか。」
ローは続けてマリアに言った。
「まぁ、革命軍というのは、嘘じゃないらしい。
あのサボとか言う革命屋、あの後調べたが
革命軍の中でもなかなかのルーキーと
知れ渡っているらしいな。
…確かにお前がもう、ここにいる目的もねェか。
だが、お前のこの心臓はどうする?」
ローはマリアの心臓を片手に差し出した。
「…その心臓は、ローが持っていて。」
「…どういうことだ。」
「私は、革命軍を辞めようと思う。」
「…は?」
ローは突然のことで驚いた。
話によれば、子供の頃から数年に
渡り革命軍として活動をしていたはずだ。
それを急に辞めるということに
理解ができなかった。
「私、ローに協力したいの。
ローに、手術してもらって、助けてもらって、
それだけじゃないけど、
ローの、力になりたい!
…ローは、恩人を殺した人に
復讐をしたいと考えてるんじゃないの?」
ローは黙って聞いていた。
「…私じゃ、役不足なのもわかっているけど、
ローとみんなと一緒にいてすごく楽しかった、
何故か安心した。ローは誰よりも優しい人だよ。
…恩人さんのおかげなのかな。
私は、ローに目的を成し遂げてほしい…。
復讐…なんて聞こえはよくないけど、
ローと、恩人さんが報われるなら、協力したい。
ローが安心して過ごせる場所を、
作れたらっ…て…。」
黙って聞いていたローが口を開いた。
「…別に、“協力者”なら辞めなくてもいいだろ…
協力が終わったら、革命軍に戻りゃいい。」
「ロー…そんな、簡単な話じゃないって
私も流石にわかるよ…。
そんな1年じゃそこら辺で、
成し遂げられないんでしょう。
いつ戻るかわからないのに、
革命軍に自分の席を置いていて欲しいなんて…
自分勝手だ。
大好きな革命軍のみんなに申し訳が立たないよ。
(辞めるのも…そうだけどね。)」
ローは「確かにな。」と
数年かかる理解に同意した。