第12章 体育祭と黄色
「#NAME1#っちの髪、良い香りがするッスね
シャンプー何使ってるんスか?」
そう言って1房、髪を手に取り匂いを確かめている涼太
『ひゃ、
えっと…ピンク色のやつなんだけど…
名前が分かんない』
「っ…
あ、大体分かったから大丈夫ッス
多分あのCMのやつッスね」
『う、うん。多分それ』
う、どうしよう
なんか沈黙が辛いし、めっちゃ心臓がドキドキする
しかも顔がめっちゃ熱い
自分でも分かるくらいにすっごく熱い
そう思って顔を冷やすように両手で頬を覆う
そうすると手の冷たさが気持ち良いくらい熱かった
「できたッス!
すごく似合ってて可愛いッスよ!」
そう言う涼太の手には手鏡があり、見てみるととても綺麗に髪がセットされていた
それよりその前の涼太の言葉!
か、かかかか可愛いって…
「・・・ほんと、そういうのやめて欲しいッスわ」
『へ、何が?
ていうか涼太こんなことしてて良いの?
もうすぐ騎馬戦だけど』
「あああ!すっかり忘れてたッス!
ありがとう#NAME1#っち、また後で話そうッス!」
『あ、うん』
その後、涼太が去ったあとも全然頬の熱さは引かなかった