第12章 体育祭と黄色
さていきなり話しは変わり
開会式と準備体操のラジオ体操が終わったあたしは何故か
『なんであたしは涼太に髪をいじられてるのかなぁ…』
「そりゃ体育祭だってのに、髪を下ろしてる#NAME1#っちが悪いんスよー
普通は邪魔で動きづらいッスからねー?」
そう…だね
走るとき髪がバサバサしたりするもん
『…確かに動きづらいね』
「でしょでしょ!
だからまとめてあげてるんスよ!」
『ほー』
「それにしても#NAME1#っちの髪、キレイっスねー
すごいサラサラでツヤツヤッス」
『ソリャドーモ』
「棒読みとかひどいッス!」
本当にあたしはなんで髪を褒められて、遊ばれているんだろう
まあ、まとめてくれるなら万歳なんだけど
涼太にいたっては、やっぱ編み込みは可愛いッスねー。とか言ってるし
「ポニーテールで良いッスか?
緩めの編み込みしてるの巻き込んだりするッスけど、大丈夫ッスか?」
『涼太は髪いじるの得意なの?
やけに上手だけど』
「姉ちゃんが2人居るから覚えちゃったんスよー
それに俺、人の真似するのが得意なんス、だからっスね」
『…へえ』
いや知ってるけどね!
人の真似が得意で、姉が2人居ることも!
まさか髪いじるのが得意だとは思ってなかった、うん
『(…なんか)』
髪触られてるとドキドキするんですけど!
時々、耳に手が当たってドキドキするんです!