第12章 体育祭と黄色
『…は、へ、ひゃあああ!』
自分の声だけども、何て色気が皆無な声!
「大丈夫ッスか?
赤組の集合場所遠いんスから、頑張るッス!」
『む、無理!』
「そんなこと言わずに頑張るッス!」
いや、そんなこと言われても
周りが、ねぇ…
『あ、黄瀬くん!』
『キャアア!黄瀬くん!』
『その女の子誰!?』
・・・嫉妬の嵐だ
いやぁ、女子怖ーい
いやそれもそうだが
黄瀬もシャララオーラばらまくなよ
幻覚かは知らんが、めっちゃ星が舞ってるんだけど
『(…あ)』
黄瀬、まだピアスつけてない
確かつけたのは、8月の30日だっけ
原作では、3年生でつけてたけど…その通りにいくかな…
うーん、自分の記憶力恐るべし
「はい到着ッス!
いつもより速かったッスよね?」
『うん…遅かったらそれはびっくりだよね』
「まあそうッスね!
ほら、入場するみたいッスから並ぶッス!」
『んー』