第12章 おつかい
そんな出来事から数日。部員名簿からテツヤの名前は消えなかった
その事実に喜びながら練習が終わり自主練の時間、片付けをしたところで体育館から出たところで声をかけられる
「苗字」
『…青峰』
「いまへーきか。テツが呼んでる」
『え、テツヤが?』
「ああ」
テツヤに何か呼ばれるようなことあったかなと思いながら青峰と一緒に3軍の体育館へ進む
今更なんだか夏休み前に比べ、彼の肌の黒さが増している気がした
『ていうか青峰余計肌が黒くなってない?』
「あー…ストバスしまくったからな」
『テツヤと苗字交換したら?』
「黒子大輝…書くのは楽そうだな」
そんな出来もしない会話をしているうちに3軍の体育館へと到着する
扉を開けるとテツヤがドリブルをしているところだった
「あ、青峰君、名前さん」
「テツ、連れてきたけどこいつをどうする気だ?復讐か?仕返しか?」
「どれも違います。手品師が向いてるってなんですか?」
ストレートに聞いてきた彼。手伝うとは決めたが、答えは教えないという信念を曲げないために1度息を吸う
『…えー、それ言ったら、自分自身で見つけたことにはならないでしょ』
「お前、赤司並に鬼畜だな」
『征十郎並はやだなー!じゃああたしがそのヒントあげるね』
黄瀬が笠松さんに見せたやり方で良いかと考える。他のやり方分からないし
テツヤからボールをもらって黄瀬が笠松さんに言った台詞を言う