第11章 水色と赤色と噂
『…重!
女子にこれだけ持たせるとか虹村先輩鬼畜だわー』
何人分のドリンクだよ!
何kgあるのを運ばせようとしてんだか!
ったく!
『・・・あ』
ちょうど3軍用体育館前を通った時だった
中で黒子が倒れていたのだ
『(…助けた方が良いよな)』
そろそろと近づいて、黒子のそばに寄る
様子を見ると、倒れていると言うより寝ているようだった
…どうしよう寝顔可愛い!
写真撮りたいけど…1枚だけ…(盗撮ですね、知ってますが何か?)
写真を1枚撮って、黒子の様子を見ると、汗をすごくかいていることが分かった
脱水症状とか起こしちゃうかもな、起こそっと
『大丈夫ですかー?
起きてくださーい!』
「…む」
むだって!可愛い写真写真…じゃないよ!
スポーツドリンク確か作って持っている筈だから…
『起きて!
脱水症状起こして死ぬ気ですか!?』
「は…すみません
起こしてくれてありがとうございます」
『とりあえずこれ飲んで
1軍用だけど、また作れば良いから』
「すみません。いただきます」
おお、ゴクゴク飲んでるな
そんなに喉が渇いてたのか、うん
「あの…僕が見えるんですか?」
『え、あ、うん』
そうだ。黒子は影が薄いんだっけ
でも、なんであたしには見えるんだろ…
「…あの」
『は、はい!』
「#NAME2#さんですよね」
『…あたしのこと知ってるの?』
「有名ですから
1年生にして1軍に入った1人の方の恋人だと」
『それは断じて違います』
スタンプラリーで優勝してからか、その噂が絶えないんだよなぁ
まあ嫌がらせは来てないからまだ良いけど(しかしできたら消したい)