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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第10章 体育祭





『で、何引いたの涼太』

「うーん」


周りをきょろきょろと見て人が多いことを確認すると彼は「今度っスね!」と星が飛んできそうな勢いでウインクしてきた

近くにいた女子からは黄色い声が上がっていたが、面倒なことに巻き込まれたと察したあたしはまとわりつく黄瀬をなんとか避けながら応援席へと戻る

ちなみにさつきはカメラを持った父兄がお題で誰かのお父さんを連れてきて1位を取っていた

午前の部が終了し昼食を食べ、午後はダンスから始まる。憂鬱だった

誰が考えているのか分からないが男女でハートを作ったり、大人になったらいい思い出になるのかもしれないがちょっと恥ずかしすぎる

全校生徒が円になって男女ペアになりダンスを踊る。最初が征十郎だったのが運がいいのか悪いのか未だにわからない


『はー征十郎ダンス上手だよね』

「そういう名前も悪くないだろう」

『人並みだよ人並み』


そうやって話しているとペアが変わる。サッカー部の人気な男の子、科学部の男の子、バレー部の男の子、回っていると見知った顔が現れる


『緑間』

「まさかお前と踊ることになるとはな思ってもなかったのだよ」

『あたしもなのだよ』

「真似をするな」

「えーごめんね」


意外とダンスの上手い様子を見て、ああそうだ緑間も育ちが良いんだっけと1人原作のことを思い出す

何事にも人事を尽くす彼はフォークダンスの練習にも甘えなかったんだろうと考えていた


『緑間ダンス上手いね、笑う』

「笑うとは心外だな」


そつなくこなした緑間の次に現れたのは色黒青髪の男。説明するまでもなく青峰大輝

お互いになんとも言えない顔をしてから手を重ねる


「あーこうだっけか?あ?」

『やめてよ青峰、前の緑間見て勉強して』

「分かんねーほら」

『違うってーもう』


前の緑間と対極的なダンスを行った次に現れたのはバスケ部3軍の島田君。特に接点がないがお互い顔を知っているため微妙な空気と会話を我慢し、こなした






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