第10章 芽生え
『おおー!
なんかこの感覚久々だ!』
流石に前世の年齢でメリーゴーランドではしゃぐのは気が引けたせいか、懐かしい感覚がする
ちなみに今あたしが乗っているのは白馬だ
「#NAME1#ちゃん顔、大丈夫そうだね!」
『ウォータープルーフだから、泣いても平気な筈なんだけど…まあ良いか』
あたし自身、そんなにメイクとかに興味はあるけどしなかったタイプだし
「あ、青峰くん達だ」
馬車に乗るさつきが見ている先には、かなり周りから目を引いている4人が居た
無論、帝光中バスケ部のあやつらだ
『…目立ってるなぁ』
いや良い意味でも悪い意味でも目立ってる
「#NAME1#ちゃんは、紫原くんのこと好きなの?」
『…紫原?』
「うん」
紫原か
まあグロ屋敷でお姫様だっこ(ほんとあれはもう忘れたい)とか、担いでくれたりしたのはうれしかったけど…別にないよなぁ
『違うと思う
紫原はただあたしを助けてくれただよ』
「じゃあ、ミドリン」
緑間…あいつまじグロ屋敷では嫌な奴だった
征十郎は回避したかったのにさせてくんないし…
でもベンチで泣き顔を隠してくれたのは男前だったな
けど、特に興味なし
『おは朝信者
特に興味なし!』
「青峰くん!」
あー青峰…グロ屋敷で"体重が軽い"って言ってくれたのは嬉しかったけどー
興味はないよなぁ
『バスケ馬鹿のガングロ
それと紫原に次ぐ大食いかな』
これで決まりだろう
うん。 中々のコメントだ
あと、もうちょいで恐らく青峰と黒子が会うっしょーだから…
どうしようかなぁ