第10章 芽生え
『あ、あれ?』
#NAME2# #NAME1#、ただいま絶賛迷子中
『…地図持ってないからなぁ
確か、グロ屋敷から出たところあたりなんだけど…』
・・・ダメだ
まったくと言って良い程分からない
『せめて地図があればなー』
「おねーちゃん、1人?」
『1人じゃ、ない』
「えー今1人じゃん、一緒に遊ぼうよー」
・・・ナンパ?
今時にする人なんて居るんだぁ…
あたしが男子だったら絶対無理だ
恥ずかしくて死んでしまう
「ねー、俺らと遊ぼー?」
…俺ら、じゃあ複数の人?
何人組だ?
そう思って人数を数え出す
…5人、か
2人ぐらいだったらなんとか逃げられたと思うんだけど
『(…!
征十郎だ!)』
こうなったら恥ずかしいけども、猫を被るしかない
『あ、征十郎~
探したんだよぉ?』
「…#NAME1#?」
う、恥ずかしい恥ずかしい
でも仕方ない
『あのね?
知らない人に話し掛けられちゃって…』
「へぇ、それは聞き捨てならないね」
『え』
あ、この人本気だ
オーラがオヤコロとは違う意味で怖い
「今すぐ立ち去ってくれないか?
#NAME1#が怖がってるようなんだ」
いや別に怖くないよ
けど、今はとりあえず合わせておくか