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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第9章 夏季試験





いつもは1軍だけなのだが謎に3軍のドリンクも作ることになり体力仕事をいつもの倍以上行った

練習が終わり希望者だけの自主練の時間になるが、1軍はなかなか帰ろうとしない

体育祭前で練習もあるのに元気だなあと空のスクイズをカゴに入れ運んでいると、さつきと青峰が話しているのが視界に入る


「最近あそこ…オバケが出るらしいよ」

「…は?」


ああ、これからテツヤと青峰が出会うのかと1人で納得しながら青峰が3軍の体育館に行くのを見守っていると、さつきと仲のいいマネージャー2人が彼女に駆け寄った


「ねえねえさつきちゃん!」

「ん?」

「青峰君と幼なじみなんでしょ?いいなー!彼女とかいるのかな?」

「え?」

「ねーこの前の全中でも大活躍だったし…カッコいいよね?」

「え…そ…そうかな?」


元々知ってはいたが正気かこいつらという目で後ろから2人のマネージャーのことを見ていると、さつきも同じ気持ちらしく目が合って頷いている

そんな盛り上がっている彼女の運ぶ洗濯物が1枚落ちかける。両手はふさがっており、今からあたしが走っても間に合わないが、視界の端から赤い髪が飛んできた


「おっと」


そんな声とともに征十郎が洗濯物を落ちないよう支える。その後ろには緑間がいるが、彼は手を出す雰囲気は微塵も感じられない


「気を付けて、あといつもありがとう
日々チームを支えてくれていることに感謝しているよ」


征十郎の紳士な対応に段々顔を赤くする彼女を見て可愛いなあと思った

同時に「おいおいあたしわざわざ征十郎から感謝とかされたことねえぞ?」と考えたが、まあいいかと通り過ぎようとすると、征十郎に肩を掴まれる


「行こう緑間、名前も」

『え?』






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