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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第10章 芽生え



『でさー、そこの観覧車を先にー』

『いやジェットコースターだろそこ』


!ど、どうしよ、人来ちゃった
見知らぬ人に泣き顔見られたくはないなぁ


『み、緑間、人来ちゃった』

「うずくまればいいのだよ」

『それ周りから見たら変な子だよ!』

「はぁ…仕方ないのだよ」

胸にあたしの顔をギュッと押し込む緑間


『・・・どーゆこと?』

「こうすれば一応だ、抱き付いてるように見えて不自然じゃないのだよ」

『…相手側緑間かぁ』

「悪かったのだよ」

『じゃ、不自然じゃないようにしますね』

その言葉通り不自然じゃないように緑間の背中に腕を回す


「!
な、何するのだよ!」

『え、だって不自然じゃないようにしてるんでしょ』

「顔が近いのだよ!」

『抱き付いてるんだから当たり前じゃん
というか緑間、顔赤いよ』

「なんでもないのだよ!」


『…で、…だから』

『…も…けど…』

来た人達は通り過ぎたようで、声がどんどん小さくなっていった


『ふぅ、ありがと緑間
今日はみんなに助けられちゃったなぁ』

「ミドリン… #NAME1#ちゃん」

『あ、さつき
速かったね、空いてた?』

「うん、お昼時すんだから…じゃない!
何ミドリンと抱き締めあってたの!?
しかもそのあとの満円の笑み!」

『あ、さっき人が来て、泣き顔見られたくないから
隠してもらってたの』

「背中に腕を回してたのは!」

『カモフラージュ』


まさかさつきにまで本気にされるとは、誤解が解けたようだから良いけど







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