第120章 モテモテです
「とりあえず#NAME1#ちゃんは恋って感情を無かったことにしたいわけ?」
『うん』
「それは無理じゃね?」
『な、なんで?』
「だって#NAME1#ちゃん泣いてるときすぐに感情消せる?」
『…消せない』
「悲しいって感情よりも染み付いてるから消せねーんだよな」
『染み付いてるから?』
「ずっとそいつのこと、好きだったんだろ?」
『今日知った』
「今日!?」
急すぎだろ。と言って再び笑い出す和成に冷ややかな目線を送りながら肩を軽く叩いておく
相談に乗ってもらっているため、本気で殴ることはないから安心しろ。うん
『和成さ、あたしのこと好きって言ってくれたよね』
「今も好きだぜ!」
『…和成も、こんな気持ちになってたんだね』
「その気持ちにさせんの、俺がしたかったんだけどな」
『キザだな』
ふとそうツッコんでしまったが和成は少し悲しげな笑みを浮かべていて、やっぱり罪悪感を感じた
あたしの中ではその表情が当分離れず、焼き付いた