第120章 モテモテです
時は飛び放課後、あたしは去年と同じく公園に来ていた
理由も去年と同じで和成(とその妹)にチョコを渡しに来たのだが、まあ案の定来ていたのは和成のみだった
「#NAME1#ちゃん久しぶり!」
『はいチョコ』
「相変わらずサッパリしてんね」
『良いことだからいいの』
「んじゃこっちも。俺のと妹のな?」
『…相変わらず料理がお上手で』
「#NAME1#ちゃん程じゃねーけどな」
十分過ぎるほどの女子力を持った和成に溜め息を吐き並んでベンチに腰を下ろす
さっきの溜め息で今日1日の疲れがドッと出た感じがして、もう1度吐くと和成が笑い吹き出した
『…何がそんな面白いの?』
「#NAME1#ちゃん溜め息吐きすぎ…ブハッ!」
『溜め息吐いただけで笑われるの!?』
「なんつーか…恋の溜め息っつーの?」
『…勘が鋭いですね』
「合ってんの!?」
『まあ…そうですね。はい』
詳しく聞かせて。と言う和成に本人(征十郎)の名前は伏せてざっと軽く説明した
彼は少し悲しげな表情をしながらあたしの話を聞いてくれて、何となく罪悪感を感じた