第120章 モテモテです
「…#NAME1#さん?」
『あ、ごめん
嫌がらせに血混ぜてやれば良かったなーって後悔してた』
「全力でやめるのだよ!」
キセキ達に止められながらあたしは未だ速い鼓動を抑えようと頑張るがそれは出来ず、もどかしい感情に駆られた
今さら過ぎるだろう。一緒に学校に居られる時間が少ないのに
それに…そもそも恋をしてはいけない相手ないに
「#NAME1#ちん、今年のチョコなーに?」
『ダリオール オ ショコラ』
「だ、だり…?」
『ダリオール オ ショコラね』
「#NAME1#ちゃんの何か難しそうなだね」
『そこまで難しくないよ』
フォンダンショコラのミニバージョンみたいなものだしね。と付け加えて言うとフォンダンショコラを分かってない人が何人かいて説明を諦めた
ちなみに言うとチョコケーキの中からチョコソースが出てくるようなものがフォンダンショコラだ
「相変わらず#NAME1#は器用だね」
『っ、』
「後でみんなで食べようか」
「…血」
『入れてない』
ツッコんだことから動悸が収まったかと思えばまた高鳴ったり、恋って大変なんだなーと感じた
だけどあたしは、この感情を無かったことにしたい
「あ、先生来ましたよ」
「座るか」
「そうだね~」
良いタイミングで先生が来て席へと座り、机の上にあったチョコを片付けてから机に突っ伏す
こんな顔が熱いのに、赤いわけがないじゃないか