第120章 モテモテです
「#NAME1#ちゃん!おはよう!」
『さつき?おはよ』
「…前見えてないの?」
『何かさっきラッシュ来て…大変だった』
両手が使えないため仕方なくさつきにドアを開けてもらい教室の中へと入り自分の席がどこだったかと思い出す
教室に居た人達はびっくりしたのか驚いた声を出し、あたしの方をガン見しているのか視線を感じた
「さつき、そいつ誰だ?
モッテモテじゃねーかよ」
「遅刻ギリギリッスよー」
「#NAME1#ちゃんだよ?」
「男子じゃねぇのかよ!」
『そんなこと言ってないで助けてくれよ!』
「手伝ったら分けてくれるー?」
『もちろん』
「じゃあ手伝う~」
『サンキュ』
紫原がひょいっとあたしの持っていた大量のチョコレートを持ち上げてあたしの机に置いて、どれをもらうか厳選していた
…まあチョコを厳選している姿を抜けば、男らしいなーと思うよ
『で、キセキ達は受け取ったの?』
「さっき追いかけられて…今は何とか逃げてきたッス」
「直接手渡しされたのだよ」
「そこら辺歩いてたらもらった」
「俺の前で立ち止まったからちょーだい。って言ったらくれた~」
「義理としてもらいました」
「テツくんに渡した!」
『1人足りない』
「あ、赤司っち呼び出しされてたッス」
『さすがは赤司様と言うしかないね…』
改めて机に乗っているチョコの量を見ると目眩がしそうだな…なんて思いながら今居るキセキ達にチョコを渡していく
手作り品ということから何となくこと間友達から聞いたことを思い出してキセキ達に伝えようと口を開く
良いか悪いかに捉えるのかは、分からないけど