• テキストサイズ

【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第68章 ちゃんと考えてるよ





「おう、お前ら何集まってんだ」

「青峰君!遅刻ギリギリじゃない!」

「いやもうカバン持つクセがねぇんだよ…あ、ほらよ苗字」

『ちょっと、投げないでよ』


なんだとキャッチすると紅茶のセットだった
バレンタインのお返しだとしたらセンスが予想の斜め上をいっている

驚いて何度か瞬きをした後、持っているのも投げた人物も見間違いじゃないらしい


『え!?大輝これ自分で選んだの!?』

「さつきに買い物つきあわされたとき買った」

「私の分は?」

「あるわけねぇだろ毒見しかさせられてねぇんだから」

「ちゃんとあげたじゃん!」


騒ぐ大輝とさつきのやり取りに「あーまたやってんなー」という視線が教室にいる皆から刺さる

そんなやり取りより大きな音でチャイムが響く。もうHRが始まる時間かと時計を確認すると勢い良く扉が空いた


「先生来てないっスよね!?ギリギリセーフ!」

『ほら、席つこ』


チャイムが鳴ったので机の横にカバンをかけ、授業なんてない今日の予定を先生から伝えられ欠伸をしながら聞いていると携帯が震える

何かと思って見ると征十郎からメールが届いていた
「帰り家に寄ってくれ」と短いメールはこちらに拒否権はないのか

という去年も言ったがそういうことは事前に教えてくれと言っている気がするんだがと、前の方に座る彼を睨みつけておいた

その後寒い体育館でもうやらなくてもいいんじゃないかというくらい卒業式の練習をさせられるが、思えば本番まで片手で足りるほど

式本番では泣いてしまうのではないだろうかと考えながら、まだまだ終わりが長い練習にあくびをしながら臨んだ






/ 704ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp