第120章 モテモテです
「#NAME2#先輩、これ!」
『あ、ありがとー!』
「#NAME2#っ、約束の友チョコ!」
『おーう!でも今受け取れないから上に乗っけておいて!』
「…すごい量だね」
『嫌な予感してチョコを大量に持ってきて正解だったよ』
「前見えてる?」
『ギリギリ』
手作り品もあるから数日の間に全部食べられるかなー。と少し心配をしながら貰ったチョコレートを落とさないように歩幅を小さくして歩いていく
今度は後ろから走っている足音が聞こえてピタリと足を止める
あ、背中にタックルはしないでね
「#NAME2#先ぱぁぁぁぁい!」
『うお、バスケ部1軍選抜隊の何人かと…選抜隊以外の子?』
「これ、個人的に受け取ってください!」
「お、俺も」
その2人に続いて何人かが不器用にラッピングされたものを差し出してきてくれて、少し照れ臭くなった
…照れている男子も可愛い!
『…ありがと、嬉しい』
「「「!!」」」
『じゃ、さっきのとは別にこれどうぞ』
「「「あ、あざっす!」」」
よいしょ。と言いながらさらに上に乗っけてふらふらと歩き出す
すれ違う人が皆驚いているが、1番驚いてんのあたしだよ絶対
「…#NAME2#先輩、笑うとまた可愛いんだな」
「惚れ直したなー…」
歩くことと支えるに集中していたあたしは、後ろにいた部活の後輩達がそう呟いていた言葉は耳に入らなかった