第120章 モテモテです
『うわぁ…』
さらに何日か後、バレンタインと言う名の女子の戦いの場がやってきた
今年はその戦いもいつもより倍すごい
なぜならば、キセキの世代達を始めとする顔面スペックが高い年代が今年で卒業だからだ
「黄瀬くんの靴箱入らないんだけど!?」
「大丈夫!机が…」
「ダメ!中いっぱいだった!」
「赤司先輩に、今年こそ私の愛を…」
「紫原くんどこぉぉぉぉぉ!」
「緑間先輩の靴箱もいっぱい…」
「青峰さんの机が教科書でいっぱいだった!」
「サッカー部の主将に…」
『…今日はテツヤと一緒に行動しようかな』
でもテツヤもちょいちょい人気あるんだよね。笑顔が可愛いとか優しいとかで
キセキと行動していたら死ぬと直感していると前から声をかけられ、パッと下に視線を送ると小動物みたいな女の子が居た
「#NAME2#先輩!
これ受け取ってください!」
『は、はい!?』
「カッコよくて…いつも見惚れてます」
『…ありがとう?』
「キャアアアア!
#NAME2#先輩にありがとうって言われた!」
『・・・』
「それじゃ、失礼しました!」
『あ、うん。どうもー』
…どうやらあたしは男子ではなく、女子にモテるようです