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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第68章 ちゃんと考えてるよ





「名前ちん、おはよ〜」

『おはよう…え、なんでそんなお菓子持ってるの?』

「ホワイトデーだからってもらった」

『…へえ?』


言ってる意味がわからない。普通逆じゃないのかと思うが紫原は愛されキャラだからそういうものなんだと納得する

これだと今年こそお返し期待出来ないかなぁと彼が上履きを履き終えたのを見て歩き出すと、隣を歩く紫原がカバンの中をゴソゴソ探し始めた

何のお菓子を探しているんだと腕のお菓子を一度預かろうかと手を出すと、乗せられたのはお菓子ではなく紙袋


「はいこれ、名前ちんの分」

『む、紫原、お返し!?ありがと!』

「覚えてないと思ってたー?」

『思ってた』


この会話何年目だと彼の紙袋の中身を見ると、味の違うプリンが1ずつ保冷剤と一緒に入っていた

ニコニコしながら教室に向かって歩いていると、ちょうどお返しを渡したところであろうさつきとテツヤに遭遇する

幸せオーラと花が飛んでいるさつきはこちらに気が付かず、水色の瞳だけがこっちを向く


「あ、名前さん、紫原君」

『おはよう』

「あ、おはよう名前ちゃん、ムッ君!」

「おはよ〜さっちんにもこれあげるね〜」

「ありがとうムッ君」


受け取って喜んでいるさつきだがもらった時のオーラがテツヤとが全然違う

分かりやすくて可愛いなぁとテツヤからのお返しであろうカップケーキを持ってその場で回る彼女の姿を見ていると、同じ物を持ったテツヤが近づいてきた


「名前さんにも、お返しです」

『ありがとう。今年も作ったの?』

「はい。去年と一緒ですが、どうぞ」

『ありがとう。美味しくいただくね』


微笑ましいテツヤからのお返しをカバンにしまい、幸せそうなさつきの腕を取って4人で教室へと歩く

さつきはいるのにいつも一緒にいる人物がいないことに気が付き、また寝坊かなと思いながら隣を歩く彼女に問い掛ける


『そういえば大輝は?』

「来る途中カバン忘れたって戻ってたよ」

「いくらなんでもカバン忘れるとかある〜?」

「青峰君らしいですね」


さすがだなと考えていればすぐ教室にたどり着く
カラフルな髪は全然おらず、唯一緑間が席に座っていた






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