第119章 着物でお正月
「今年も吉だね」
「大吉なのだよ…!」
「また中吉ッス」
「私は小吉」
「俺は吉~」
「あー…半吉だな」
「末吉です」
毎年恒例と言って良いだろうおみくじを今年も引いて、それぞれ結果を見ていた
あたしは8人の中で1番後ろに居たためこれから見るのだが、まあ末吉辺りで良いかなー。と考えている
そこまで良くても困るし、無難とかシンプルが1番だ
『…!』
「どうしたんですか?」
「#NAME1#っち凶でも出たんスかー?」
「出たらそれはそれですごいのだよ」
「マジか!?見せろ!」
『…いや、凶じゃない』
あたしの手の中にあるおみくじに書いてあるのには「大凶」という文字
見た瞬間にフォローをしようと焦る7人を見ながら仕方ないと溜め息を吐いて内容を読み始めた
『…どれもものすごく悪いんだけど』
「だ、大丈夫だよ!」
「そっスよ!ほら、御神木に結びに行くッス!」
『うん』
くしゃりと大凶のおみくじを握りしめながら御神木へと歩き出す
残りおよそ3ヶ月何もないことを祈ったのだが、嫌な予感しかしないのは気のせいだと信じていたい