第119章 着物でお正月
「くあ~、あけおめ」
『…あくびするなら手で押さえろ』
「あ?何でんなこと気にしなきゃいけねーんだよ」
「#NAME1#ちゃん無駄だよ
青峰くんにはマナーって単語がないから」
「俺だってマナーくらい知ってるっつの!」
「どこがですか」
「その前に勉強するのだよ」
『そうだよねー…』
「また勉強会開こうか」
「でもムッくんはもう入試だよね…」
「紫原の学力なら大丈夫だろう」
『ねー』
大輝の常識について語っているとだんだん盛り上がってきてテンションも上がってきた
そんなことをしているとなぜか大輝があたしをジーっと見てきて、何か恥ずかしくなってきた
『…な、何見てんの?』
「#NAME2#…」
「あ、青峰くんが珍しく真面目な顔してる!」
「…本当に珍しいのだよ」
「バスケとマイちゃん以外に初めてあんな顔見ました」
『誰か写真撮って!』
「私撮る!」
「…何してるんだお前らは」
何だこの展開!?と疑問に思いながらとりあえず大輝の真面目な顔をパシャパシャ撮っておく
いや本当、珍しすぎて怖い
「いや、やっぱ言わねーわ」
『そう言われると気になるんですけど!?』
「常識のこと話されたばっかだからよ」
『良いからカモン!』
「青峰くんが常識を考えてる!?」
「…明日は雪が降るのだよ」
「その通りですね」
「…さすがに俺もこれは予想外だったな」
なぜか周りの風景がピンク色に見えてきて、少々慌てながら大輝をじっと見つめる
それに対して大輝は少し息を吸って口を開いた