第118章 あげるよ
「…とりあえず今日の所はこれで大丈夫だろう」
「まだまだなのだよ」
『紫原みたいに受験が早くなくて良かったよね』
「え、紫原っちの受験早いんスか?」
「お正月明け~」
『ね?』
「俺秋田じゃなくて良かったッス…」
安堵の溜め息を吐いている涼太に驚いた。という表情をしている大輝、まあ何となく理由は分かる
恐らく全国統一で試験をやるなんて思っていたのだろうな
「私達は1月中旬…だよね?」
『うん。征十郎以外はね』
「赤司はいつなんだよ」
「2月中旬だ」
「1ヶ月も違うじゃないッスか!」
「…不公平なのだよ」
「俺に言われても困るのだが」
「でも早く終わった方が良くね~?」
『…征十郎のことだからどうせ受かるだろうしね』
「そもそも推薦が来てますもんね」
「少しでいいから学力分けろよ」
『そう思うなら勉強しろよ』
まあ大輝が真面目に勉強してたら気持ち悪いけど。と付け足してから変える準備を始める
ふと目に入ったラッピングされたものが少しだけ、寂しい気持ちにさせた気がした