第118章 あげるよ
『違うっつの!
三角形が合同なのには色々説明が必要なの!』
「見た目同じだから別にいいじゃねぇかよ!」
「そうッスよ!
誰かの紙を借りて重ねれば証明できるッス」
「それではカンニングになるのだよ。馬鹿め」
「そもそも合同を証明して何の意味があんだよ!」
「青峰くん、それでは僕たちが今勉強しているのを無駄にしてますよ」
「この間スポーツ推薦が何とか言ってたじゃねぇかよ!」
『お前らの頭の悪さが不安だからやってるんですけど!?』
あれから2ヶ月ぐらい経って12月後半、冬休みとなりだいぶ寒くなってきた
スポーツ推薦の人は受験まであと1ヶ月ぐらいになったため(一部を除く)全員で過去問をやってみたところ、キセキの馬鹿コンビ2人が不安のため開かれたのは勉強会というものだ
「せっかく先生が冬休みだというのに空き教室を貸してくれたんだ
全力で勉強しろ」
「峰ちんが勉強するって聞いて先生泣いてたよね~」
「青峰くん家帰っても勉強しないんだもん!
先生が泣くに決まってるでしょ!」
「テストはいつも赤点ギリギリでしたしね」
『本当よく赤点にならなかったよね…』
「桃井のノートのすごさを改めて知ったのだよ」
「情報収集が得意なくらいッスもんね!」
『つまりはまとめ方がうまいんでしょ』
まとめ方で点数だいぶ変わるもんなーとか考えながらそーっと歩いて逃げようとしている大輝の足をどっか行かないように踏んでおく
痛いなどと嘆いているが、逃げようとした大輝が悪いんだから仕方ない