第117章 トリップとは何か
連れてこられた場所はまさかの視聴覚室
屋上は確かにありきたりだが(ある意味ここへ来たのも屋上に居たのが経緯だし)いくらなんでもバレやすくね!?と思ったがスルーだ。スルー
「で、いくつ?」
『え』
「えじゃなくて、年齢よ年齢」
『15か16…かな?』
「やっぱり…何かおかしいと思ってたのよ。帝光バスケ部」
『おかしいって、まさか知って…?』
「私もトリップ者だもの。知ってて当たり前」
『トリップ者ぁぁぁぁ!?』
「と言ってもこの世界のマンガに関しては同僚が好きだっただけで、私はある程度の知識しかない」
『え、えっと』
「しかも私は転生でこの世界に来てこの世界の親の転校で帝光に来たから、気づいたのは1年前辺り」
つらつらと言葉を並べていく三津さんにあたしは口を開けて驚き、ただただ話を聞いていた
まとめると転生でこの世界に来て1年前に帝光中に転校してきて、違和感を感じてた。ということになる
前にこの子トリップ者なのでは。と思ったけど合ってるとは、何でか何も言えない
「そこでね、トリップについて#NAME2#さんに説明しようと思ってたの」
『…何であたしがトリップ者だって気づいたの?』
「前世で同僚が黒バスについてかなり語ってくれたおかげで主要キャラは覚えてるの
けど…#NAME2##NAME1#なんて主要キャラはいなかったからってだけよ」
『う、』
「さて、じゃあ改めて説明を始めましょうか」
『お、お願いします』
「立ち話も何だから座ってくれて構わないわよ」
『こ、心得た』
「…何緊張してるのよ」
『いや、改めて聞くとなると何か…うん』
視聴覚室の椅子に座って深呼吸をして話をしようとしている三津さんの目を見る
それで和らぐどころかさらに緊張してしまったのはプライドが邪魔するため言わない