第116章 志望校
『ねぇ、さつきは高校どこ行くの?』
「テツくんと同じとこ!って言いたいんだけど…青峰くんの行く高校に私推薦されたの」
『(さつきもなのか!?)』
「だから青峰くんと一緒に桐皇行こうと思ってるの」
『へー…マネージャーも推薦来るんだね』
「うん。私もびっくりしちゃって…」
そこまで高校は原作沿いにしたいのかこの世界は。と口には出さないがとりあえずツッコミを入れておき、さつきのことを見ると説明し難い表情をしていた
…まあ、分かりやすく言うとどうして推薦が来たのか分からない。って顔かな
「…俺達キセキの世代と黒子こと影は全員バラバラになるようだね」
「まさか全員バラけるとは…思ってなかったです」
「何人かと被っても良かったくらいだもんね~」
「なんか、寂しいッスよね…」
「そうだよね…きーちゃんの言う通りだよ…」
「何そんな最後みたいな顔してんだよ」
『大輝の言う通りだよ
高校になっても会おうと思えば会えるし、卒業まであと5ヶ月ぐらいあるんだから』
大輝と共に笑いながら言うと少ししんみりしていた空気からガラリと変わり、とてもとまではいかないがそれなりに明るくなった
…まあ、5ヶ月なんてあっという間なんだけど
「…そうッスよね!」
「その前に受験だが、大丈夫なのか?」
「スポーツ推薦なんのためにあるんだよ」
「受験ためです」
『…合ってるけど合ってない』
「別になんでもいいから早くバスケしようぜ!」
「今度こそ青峰っちに勝つッスよ!」
「待て、まずチーム編成からなのだよ」
「そんなの適当でいいじゃーん」
「じゃあ私は審判するね!」
いつも通りバスケをしているキセキ達を見ているとふいに原作を思い出して少し泣きそうになって下を向いた
そうするとあたしの右手が視界に入り、目を見開く他なかった
うっすらだが、右手が消えかけていたから